2017年02月01日

(英語)【どうしてBasic Englishなのか?】その7





本日は、私が解説している動画(音声付き)で学習してください。

プロローグ 「たった16の動詞で自由に英語が話せる、そのワケ」

 「よく働く動詞」に秘密が隠されている!

イギリスの言語学者、C. K. Ogden (1889-1957)は、たった850語が20,000語に相当する働きをするとし、Basic Englishというものを提唱した。この内動詞だけに注目すれば、動詞はたった16だ。

 ◉大英帝国のアジア侵略(中国、インド、ビルマなど)とC. K. Ogdenのこと。
 ◉日本語の「和語」と「漢語」、そして英語における「アングロサクソン系のことばとロマンス(ロマン)語」とは?

●動詞に対する日本人の錯覚
多くの人は日本語の動詞に対して英語の単語がひとつひとつ対応するものと考えている。
例えば、「買う」はbuyと覚えているが、店などで「これを買います、これをいただきます」といった表現では、I will take this.とtakeが使われる。わざわざI will buy this.と言うのはあまりにもそのまま過ぎる。店に入った人のほとんどが買い物客であって、彼らが商品を買うのは当たり前。買い物客はtakeを使って商品を選ぶことになる。
このような例は、あげたらキリがない。食べたり飲んだりするにはeatやdrinkを使わなくてもhaveですませたり、書くはwriteではなく、Put it down.が使われたりする。

どうやら、日本人が英語音痴だと指摘される原因の一つに、日本語の動詞に英語の動詞がひとつひとつ対応していると錯覚していることにあるのではないだろうか。

確かに、buy=「買う」、eat=「食べる」、drink=「飲む」、write=「書く」と覚えることも便利だし必要なこともある。しかしそれはそれ だけのもので、特に彼らネイティブの日常的な会話ではまったく異なった基準で動詞が使われていることにそろそろ気づくべきだ。

●「異なった基準で動詞が使われる」ということ
さて、「異なった基準で動詞が使われる」ということだが、英語にはbuy、eat,drinkのようにそのままの具体的な動作を表す動詞行為の外形をなぞらえるような純粋に動作だけを表す動詞があることを知ってほしい。

 (そのままの行為を表す動詞の例)
   buy, eat, drink, write, wear, remove, etc.

 (行為の外形をなぞらえるような純粋に動作だけを表す動詞の例)
   take, have, get, put, keep, etc.

英語で表現する場合、先にあげた「買う」というそのままの行為を表すbuy、一方行為の外形をなぞらえるような動詞takeがその例だ。
あるいは私たちは、服などを「着る」「脱ぐ」にwearやremoveを思い浮かべるだろうが、これらは「具体的な動作を表す動詞」であり、一方「行為の外形を表す動詞」であるputやtakeで「着る」「脱ぐ」をput onやtake offと表現したり、あるいは同じ「服を脱ぐ」ということでget undressedが使われたりする。

  Put your shoes on. 
  あらしめる、あなたの靴を 密着・継続の状態に 
  Take your shoes off.
  とっかかる、あなたの靴に 急速離脱・中断の状態に 

さらに「靴は脱がなくてもけっこうです」といったkeepを使った次のような表現もある。
You mayは、「あなたは〜してよろしい」、keep your shoes onは、「あなたの靴を密着・継続の状態に維持する」ということだ

  Keep your shoes on.
  維持する、あなたの靴を 密着・継続の状態に 
  You may keep your shoes on.
     
●「具体的な動作を表す動詞」の落とし穴
「具体的な動作を表す動詞」には、理解しやすいようで、日本人にとってその使い方がむずかしく、使い方に危険がまとわりついている。
例えば、「薬を飲む」ということで、「飲む」はdrinkだとdrink medicineと表現する人が多い。ところがdrinkは、通例「液体を容器から飲む」という意味で、液体の薬でもまた錠剤などを「飲む」という場合にtakeを使ってtake medicineと表現しなければならない。


もちろんこのような例は、drinkだけではない。もう一つ例をあげると、eatも「食べる」という意味で覚えていると思うが、「スープを飲む」という場合は、eat soupであり、drink
soupとは表現しない。これも「行為の外形を表す動詞」を使って、単にhave soupと表現できる。

●まずは「よく働く動詞」を身につけなさい
「よく働く動詞」というのは、行為の外形をなぞらえるような純粋に動作だけを表す動詞のこ とだ。私たちはこのような動詞を徹底的に身につけるべきなのだ。それをmakeは「作る」、getは「得る」、giveは「与える」、putは「置く」、takeは「取る、連れていく」、keepは「保つ」などと、一語一語に安易な訳語をセットして覚えてしまっている。英語の学習で最も大切で決して欠けてはならないのはこの「よく働く動詞」を徹底的に身につけることなのだ。

また多くの人が「自由に英会話が話せる」には、なるべく多くの単語を覚えることが欠かせないと考えているが、これはある意味で間違っている。
イギリスの言語学者、C. K. Ogden (1889-1957)は、たった850語が20,000語に相当する働きをするとし、Basic Englishというものを提唱した。この内動詞だけに注目すれば、動詞はたった16だ。彼は無制限な語彙を使わなくても、英語は一定の範囲の基礎語の組み合わせで多様な意味を表し、かつ英語にはそのようなことばを好んで使う傾向があるとした。

  be, have, do, make, get, give, put, take, keep, let,
go, come, seem, say, see, send

●自分の言いたいことは直接英語で
自分が言いたいことを日本語に置き換え、それに応じる動詞を思い浮かべようとするのはとてつもない遠回りをしていることになる。あるいは日本語の発想で処理することはむしろ危険なものだと言える。先にあげた「靴は脱がなくてもけっこうです」が、単にKeep your shoes on.ですませることができる英語の発想を身につけるべきなのだ。

  Keep your shoes on.
  維持しろ あたの靴を 「密着・継続の状態に」

英語人は、徹底的に方位や空間でものごとをとらえる人たちなのだ.

むしろ英語で何かを表現したいときには、日本語の意味に当たる英語の動詞が何かと考えるよりも、「よく働く動詞」の内の何を使うかと考える方が、はるかに効率がいいと言えるだろう。場面に応じた自由な英会話をする場合には、「よく働く動詞」の守備範囲と応用範囲を徹底的に学ぶ必要がある。

誤解してもらっては困るが、私は動詞は16だけで十分だと言っているのではない。やはり
「そのままの行為を表す動詞」も使うことが欠かせないこともある。しかしまずは「よく働く動詞」をきちんと身につけて、いわばありあわせの英語でしのがなければならないというのは、私たちが英語世界に身を投じる第一歩となるべきだと考える。またこれが基礎となることで、他の動詞も使いこなすように展開する
ことが英語を身につける最も効率的な学習法となるのだ。

  want --- I have a good mind to go abroad.
      私は外国に行きたい
  don't want --- I have no mind to go abroad.

      私は外国に行きたくない
  like -- I am fond of cats.

      私は猫が好きだ

●動詞を軽くするのが英会話の基本
そもそも16の動詞で英語表現ができるというOgden氏の提唱は、どんな表現もたった16の動詞しか使わないということだ。つまりなるべく「よく働く動詞」を使って表現するというのが「動詞を軽くする」ということである。

したがってこの教材そのものが、「動詞を軽くする表現」ばかりを集めたものとも言えるが、その一端を例文で示してみることにする。以下の例文はすべてbe動詞が使われている。
一方、学校時代に学んだ「です、いる、ある」の意味ではとうていつかみきれないくらい日本語訳では様々な意味で使われている。もちろんYou are a liar.という文を他の「具体的な動作を表す」動詞tellを使ってYou tell a lie.とも表現できるが、これだと「動詞が重すぎる」。

例えば、過去形や過去分詞で表現する場合、その変化も大変だ。それがbe動詞の変化だけを覚えていれば表現はより簡単になり、しかも動詞を軽くした表現の方が英語らしい表現となる。それにもう一つOgden氏は、動詞を軽くした分、その名詞に重点が置かれるが、その名詞は動詞を変化させて使えと指摘してい
る。

 You are a dreamer. --- You are dreaming.
 I jog
. --- I am jogging.
 You teaches well --- You are a good teacher. --- You are teaching well.
 You cooks well --- You are a good cook.
 You speaks Japanese well --- You are a good speaker of Japanese. --- You are speaking Japanese well.

 I travel. --- I am a traveller.
 I love music. --- I am a music lover
 You must be a good listener.
 You are a big eater.

この場合、注意したいのはこれらの文の意味に「いつもそうしている、そうする人だ」といった意味も含まれていることだ。


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2017年02月02日

(英語)【どうしてBasic Englishなのか?】その8



英語表現を拡大する英語の3つの動的表現を使いこなす!!

〜非時制3つの動詞フレーズは英語を動的に表現するための道具だ〜
以下は電子書籍「自由に話すためのたったこれだけ英文法」より抜粋転載
【一般動詞フレーズ5段活用】
 
speak English 「英語を話す」
=============================
(1) speak English  現在形動詞フレーズ 
※現在形の肯定形だけで使われる。
(2) spoke English  過去形動詞フレーズ
※過去形の肯定形だけで使われる。 
(3) speak English  原形動詞フレーズ
※命令形,助動詞、to不定詞で使われる。
(4) speaking English  ing形動詞フレーズ
※進行形や動名詞で使われる。
(5) spoken English  ed形動詞フレーズ 
※完了形で使われる。 
=============================
【be動詞フレーズ5段活用】
 
be here 「ここにいる」
=============================
(1) (am, are, is) here  現在形動詞フレーズ 
(2) (was, were) here  過去形動詞フレーズ 
(3) be here  原形動詞フレーズ
※命令形,助動詞、to不定詞で使われる。
(4) being here  ing形動詞フレーズ
※進行形にはならず、動名詞になる。
(5) been here  ed形動詞フレーズ 
※完了形で使われる。  
=============================
 第1節 原形の動詞で始まる動詞フレーズを使いこなす
〜原形動詞フレーズは「頭に描いた映像世界」〜 
------------------------------------------------
[チャート]
[1] 原形動詞フレーズを名詞のように使って
  [1-1] 命令形とは
    Speak English.
    英語を話しなさい
    Don't speak English.
    英語を話してはいけない
  [1-2] 主語として使う 
    To speak English is easy.
    英語を話すのは簡単です
    It is easy to speak English.
    英語を話すのは簡単です
  [1-3] 目的語(VO感覚)として使う
    Do you speak English?
    あなたは、(ふだん)英語を話していますか?
    Yes, I do.  / No, I don't.
    Did you speak English?
    あなたは、(その時)英語を話しましたか?
    Yes, I did.  / No, I didn't.
    Can you speak English?  
   ※ Change! Yes, we can.
    あなたは、英語を話せますか?
    Yes, I can.  / No, I can't.
    Should I speak English?
    私は、英語を話すべきですか?
    Yes, you should.  / No, you should not.
    Must I speak English?
    私は、英語を話さなければなりませんか?
    Yes, you must.  / No, you don't have to.
    I will speak English.
    私は、英語を話すつもりです
    I want to speak English.
    私は英語を話したい
    I have to speak English.
    私は英語を話さなければならない
  [1-4] 叙述表現(補語・VC感覚)として使う
    My wish is to speak English.
    私の願いは英語を話すことです
[2] 原形動詞フレーズを形容詞のように使って
  [2-1] 限定表現として使う
    I don't have a chance to speak English.
    私には英語を話す機会がありません
    I don't know how to speak English.
    私には英語の話し方がわかりません
  [2-2] 叙述表現(補語・VC感覚)として使う ※主格補語
    You are to speak English.
    あなたは英語を話さなければならない
    I am going to speak English.
    私は英語を話すつもりです
  [2-3] 叙述表現(補語・VOC感覚)として使う  ※目的格補語
    I want you to speak English.
    私はあなたに英語を話してもらいたい
    I tell you to speak English.
    私は、(ふだん)あなたに英語を話すように言っている
    I heard her speak English.
    私は彼女が英語を話しているのを聞きました
    Let me speak English.
    私に英語を話させてください
[3] 原形動詞フレーズを副詞のように使って
    I came here to speak English.
    私は英語を話すためにここに来ました
    To speak generally, they speak English.
    おおむね、彼らは英語を話す
 第2節 ing形の動詞で始まる動詞フレーズを使いこなす
〜ing形動詞フレーズは「頭に描いた継続的な映像世界」〜 
----------------------------------------
[チャート]
[1] ing形動詞フレーズを名詞のように使って
  [1-1] 限定表現として使う
    This is a sleeping bed.
    これは眠るためのベッド(寝台)です
    She is a dancing girl.
    彼女は踊るための女の子(踊り子)です
  [1-2] 主語として使う
    Speaking English is easy.
    英語を話すのは簡単です
    It is fun speaking English.
    英語を話すのは楽しいです
  [1-3] 目的語(VO感覚)として使う
    I enjoy speaking English.
    私は(いつも)英語を話して楽しみます
  [1-4] 叙述表現(補語・VC感覚)として使う ※主格補語
    My hobby is speaking English.
    私の趣味は英語を話すことです
  [1-5] 前置詞の目的語に使う
    She is proud of speaking English.
    彼女は英語を話すのを自慢しています
    She is good at speaking English.
    彼女は英語を話すのが得意です
[2] ing形動詞フレーズを形容詞のように使って
  [2-1] 限定表現として使う
    She is a dancing girl.
    彼女は踊っています
    Who is the girl speaking English?
    英語を話している女の子は誰ですか?
  [2-2] 叙述表現(補語・VC感覚)として使う ※主格補語
    She is speaking English.
    彼女は英語を話しています
  [2-3] 叙述表現(補語・VOC感覚)として使う ※目的格補語
    I heard her speaking English.
    私は彼女が英語を話しているのを耳にしました
[3] ing形動詞フレーズを副詞のように使って
   Speaking English, she had a troubled look.
   英語を話していたとき、彼女は困った顔をした
   Generally speaking, they speak English.
   おおむね、彼らは英語を話す
 第3節 ed形の動詞で始まる動詞フレーズを使いこなす
〜ed形動詞フレーズは「頭に描いた過去の映像世界」〜 
----------------------------------------
[チャート]
[1] ed形動詞フレーズを名詞のように使って
  [1-1] 目的語(VO感覚)として使う
   I have never spoken English here.
   私はここでは一度も英語を話したことがない
[2] ed形動詞フレーズを形容詞のように使って
  [2-1] 限定表現として使う
   She is an invited guest.
   彼女は招待客です
   Who is the girl invited to the party?
   パーティーに招待された女の子は誰ですか?
  [2-2] 叙述表現(補語・VC感覚)として使う ※主格補語
   She is sometimes invited to the party.
   彼女は時々パーティーに招待される
   English is spoken.
   英語が話される、話されている
  [2-3] 叙述表現(補語・VOC感覚)として使う ※目的格補語
   I heard English spoken.
   私は英語が話されているのを耳にしました
[3] ed形動詞フレーズを副詞のように使って
   Invited to the party, she was pleased.
   パーティーに招待されたので、彼女は喜んだ

電子書籍「自由に話すためのたったこれだけ英文法」より転載

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2017年02月03日

(英語)【どうしてBasic Englishなのか?】その9





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プロローグ 「たった16の動詞で自由に英語が話せる、そのワケ」

 「よく働く動詞」に秘密が隠されている!

イギリスの言語学者、C. K. Ogden (1889-1957)は、たった850語が20,000語に相当する働きをするとし、Basic Englishというものを提唱した。この内動詞だけに注目すれば、動詞はたった16だ。

 ◉大英帝国のアジア侵略(中国、インド、ビルマなど)とC. K. Ogdenのこと。
 ◉日本語の「和語」と「漢語」、そして英語における「アングロサクソン系のことばとロマンス(ロマン)語」とは?

●動詞に対する日本人の錯覚
多くの人は日本語の動詞に対して英語の単語がひとつひとつ対応するものと考えている。
例えば、「買う」はbuyと覚えているが、店などで「これを買います、これをいただきます」といった表現では、I will take this.とtakeが使われる。わざわざI will buy this.と言うのはあまりにもそのまま過ぎる。店に入った人のほとんどが買い物客であって、彼らが商品を買うのは当たり前。買い物客はtakeを使って商品を選ぶことになる。
このような例は、あげたらキリがない。食べたり飲んだりするにはeatやdrinkを使わなくてもhaveですませたり、書くはwriteではなく、Put it down.が使われたりする。

どうやら、日本人が英語音痴だと指摘される原因の一つに、日本語の動詞に英語の動詞がひとつひとつ対応していると錯覚していることにあるのではないだろうか。

確かに、buy=「買う」、eat=「食べる」、drink=「飲む」、write=「書く」と覚えることも便利だし必要なこともある。しかしそれはそれ だけのもので、特に彼らネイティブの日常的な会話ではまったく異なった基準で動詞が使われていることにそろそろ気づくべきだ。

●「異なった基準で動詞が使われる」ということ
さて、「異なった基準で動詞が使われる」ということだが、英語にはbuy、eat,drinkのようにそのままの具体的な動作を表す動詞行為の外形をなぞらえるような純粋に動作だけを表す動詞があることを知ってほしい。

 (そのままの行為を表す動詞の例)
   buy, eat, drink, write, wear, remove, etc.

 (行為の外形をなぞらえるような純粋に動作だけを表す動詞の例)
   take, have, get, put, keep, etc.

英語で表現する場合、先にあげた「買う」というそのままの行為を表すbuy、一方行為の外形をなぞらえるような動詞takeがその例だ。
あるいは私たちは、服などを「着る」「脱ぐ」にwearやremoveを思い浮かべるだろうが、これらは「具体的な動作を表す動詞」であり、一方「行為の外形を表す動詞」であるputやtakeで「着る」「脱ぐ」をput onやtake offと表現したり、あるいは同じ「服を脱ぐ」ということでget undressedが使われたりする。

  Put your shoes on. 
  あらしめる、あなたの靴を 密着・継続の状態に 
  Take your shoes off.
  とっかかる、あなたの靴に 急速離脱・中断の状態に 

さらに「靴は脱がなくてもけっこうです」といったkeepを使った次のような表現もある。
You mayは、「あなたは〜してよろしい」、keep your shoes onは、「あなたの靴を密着・継続の状態に維持する」ということだ

  Keep your shoes on.
  維持する、あなたの靴を 密着・継続の状態に 
  You may keep your shoes on.
     
●「具体的な動作を表す動詞」の落とし穴
「具体的な動作を表す動詞」には、理解しやすいようで、日本人にとってその使い方がむずかしく、使い方に危険がまとわりついている。
例えば、「薬を飲む」ということで、「飲む」はdrinkだとdrink medicineと表現する人が多い。ところがdrinkは、通例「液体を容器から飲む」という意味で、液体の薬でもまた錠剤などを「飲む」という場合にtakeを使ってtake medicineと表現しなければならない。


もちろんこのような例は、drinkだけではない。もう一つ例をあげると、eatも「食べる」という意味で覚えていると思うが、「スープを飲む」という場合は、eat soupであり、drink
soupとは表現しない。これも「行為の外形を表す動詞」を使って、単にhave soupと表現できる。

●まずは「よく働く動詞」を身につけなさい
「よく働く動詞」というのは、行為の外形をなぞらえるような純粋に動作だけを表す動詞のこ とだ。私たちはこのような動詞を徹底的に身につけるべきなのだ。それをmakeは「作る」、getは「得る」、giveは「与える」、putは「置く」、takeは「取る、連れていく」、keepは「保つ」などと、一語一語に安易な訳語をセットして覚えてしまっている。英語の学習で最も大切で決して欠けてはならないのはこの「よく働く動詞」を徹底的に身につけることなのだ。

また多くの人が「自由に英会話が話せる」には、なるべく多くの単語を覚えることが欠かせないと考えているが、これはある意味で間違っている。
イギリスの言語学者、C. K. Ogden (1889-1957)は、たった850語が20,000語に相当する働きをするとし、Basic Englishというものを提唱した。この内動詞だけに注目すれば、動詞はたった16だ。彼は無制限な語彙を使わなくても、英語は一定の範囲の基礎語の組み合わせで多様な意味を表し、かつ英語にはそのようなことばを好んで使う傾向があるとした。

  be, have, do, make, get, give, put, take, keep, let,
go, come, seem, say, see, send

●自分の言いたいことは直接英語で
自分が言いたいことを日本語に置き換え、それに応じる動詞を思い浮かべようとするのはとてつもない遠回りをしていることになる。あるいは日本語の発想で処理することはむしろ危険なものだと言える。先にあげた「靴は脱がなくてもけっこうです」が、単にKeep your shoes on.ですませることができる英語の発想を身につけるべきなのだ。

  Keep your shoes on.
  維持しろ あたの靴を 「密着・継続の状態に」

英語人は、徹底的に方位や空間でものごとをとらえる人たちなのだ.

むしろ英語で何かを表現したいときには、日本語の意味に当たる英語の動詞が何かと考えるよりも、「よく働く動詞」の内の何を使うかと考える方が、はるかに効率がいいと言えるだろう。場面に応じた自由な英会話をする場合には、「よく働く動詞」の守備範囲と応用範囲を徹底的に学ぶ必要がある。

誤解してもらっては困るが、私は動詞は16だけで十分だと言っているのではない。やはり
「そのままの行為を表す動詞」も使うことが欠かせないこともある。しかしまずは「よく働く動詞」をきちんと身につけて、いわばありあわせの英語でしのがなければならないというのは、私たちが英語世界に身を投じる第一歩となるべきだと考える。またこれが基礎となることで、他の動詞も使いこなすように展開する
ことが英語を身につける最も効率的な学習法となるのだ。

  want --- I have a good mind to go abroad.
      私は外国に行きたい
  don't want --- I have no mind to go abroad.

      私は外国に行きたくない
  like -- I am fond of cats.

      私は猫が好きだ

●動詞を軽くするのが英会話の基本
そもそも16の動詞で英語表現ができるというOgden氏の提唱は、どんな表現もたった16の動詞しか使わないということだ。つまりなるべく「よく働く動詞」を使って表現するというのが「動詞を軽くする」ということである。

したがってこの教材そのものが、「動詞を軽くする表現」ばかりを集めたものとも言えるが、その一端を例文で示してみることにする。以下の例文はすべてbe動詞が使われている。
一方、学校時代に学んだ「です、いる、ある」の意味ではとうていつかみきれないくらい日本語訳では様々な意味で使われている。もちろんYou are a liar.という文を他の「具体的な動作を表す」動詞tellを使ってYou tell a lie.とも表現できるが、これだと「動詞が重すぎる」。

例えば、過去形や過去分詞で表現する場合、その変化も大変だ。それがbe動詞の変化だけを覚えていれば表現はより簡単になり、しかも動詞を軽くした表現の方が英語らしい表現となる。それにもう一つOgden氏は、動詞を軽くした分、その名詞に重点が置かれるが、その名詞は動詞を変化させて使えと指摘してい
る。

 You are a dreamer. --- You are dreaming.
 I jog
. --- I am jogging.
 You teaches well --- You are a good teacher. --- You are teaching well.
 You cooks well --- You are a good cook.
 You speaks Japanese well --- You are a good speaker of Japanese. --- You are speaking Japanese well.

 I travel. --- I am a traveller.
 I love music. --- I am a music lover
 You must be a good listener.
 You are a big eater.

この場合、注意したいのはこれらの文の意味に「いつもそうしている、そうする人だ」といった意味も含まれていることだ。

-----日常会話必須基本16動詞編HTML版は以下の3つの教材を含む----------
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2017年02月04日

(英語)【どうしてBasic Englishなのか?】その10




以下の記事は、上の動画の音声と連動しています。クリックしてください。

【どうして日本人は英語を話せないのか?】

たった16の動詞で日常会話のすべてができると指摘したのはイギリスの言語学者、C. K. Ogden (1889-1957)だ。彼はたった850語が20,000語に相当する働きをするとし、Basic Englishというものを提唱した。
この内動詞だけに注目すれば、動詞はたった16だ。彼は無制限な語彙を使わなくても、英語は造語法*や一定の範囲の方位語(方位副詞。前置詞)の組み合わせで多様な意味を表し、しかも英語のネイティブスピーカーにはそのような表現を好んで使う傾向があるとした。
英語で何かを表現したいときに、日本語の意味に当たる英語の動詞が何かと考えるよりも、「よく働く動詞」16の内の何を使うかと考える方が、はるかに効率がいい。

つまり間口をせばめて攻略するのが英語という外国語を修得する大きなポイントの一つだと言える。場面に応じた自由な英会話をする場合には、「よく働く動詞」の守備範囲と応用範囲を徹底的に学ぶ必要がある。


be動詞のフレーズでこれだけ話せる!

【解説】
 (1) V感覚
 (2) V+O感覚
 (3) V+C感覚
 (4) V+O+O感覚
 (5) V+O+C感覚

■「存在」を表すbe動詞
beの動詞フレーズのパターン

 V感覚
   To be, or not to be, that is the question.
   Let it be.

 VC感覚
  一般動詞【VC感覚】 seem, get, go, come, make, keep

 (1) be動詞+形容詞
   She is pretty.
   彼女は可愛い
  [VC感覚] be+形容詞(3)
  [VC感覚] seem+(to be)+形容詞(補語)/名詞(補語)

  [VC感覚] get+形容詞(補語)


 (2) be動詞+名詞
   She is a pretty girl.
   彼女は可愛い(女の子だ)

 (3) be動詞+方位副詞
   She is down.
   彼女は滅入っています
   ---> seem down, seem up, seem in, seem out
   ---> get down, get up, get in, get out
   There is 〜, Here is 〜
   Is there a cheap hotel?
   安いホテルはありますか?
   ---> There seems to be a cheap hotel, There seems to be an accident, There seems to be a discount sale
   Here I am!
   さあ着いた、 ただいま  
  
 (4) be動詞+前置詞+名詞
   She is in trouble.
   彼女は困っている
   ---> seem to be in trouble, seem to be in a taxi, seem to be in bed, seem to be over the headache
   ---> get into truble, get into a taxi, get into bed, get over the headache

★以下は、が3つの動詞フレーズが補語となるもの
 (5) be動詞+to+原形動詞フレーズ
   She is (going) to get married.
   彼女は結婚する予定です

 (6) be動詞+〜ing形動詞フレーズ(進行形)
   She is always having a date with him.
   彼女はいつも彼とデートをしている

 (7) be動詞+〜ed形動詞フレーズ(受身形)
   She is dressed in her best.
   彼女は晴れ着を着ている
   ---> seem to be married, seem to be injured, seem to be accustomed to hard work, seem to be drunk
   ---> get married, get injured, get accustomed to hard work, get drunk
   be動詞+being +〜ed形動詞フレーズ(受身進行形)
   He is being bitten by a girl.
   彼は女の子に噛まれている

★以下は、形容詞のようなはたらきをするもの
 (8) be動詞+〜ing形動詞フレーズ(形容語)
   This cinema is boring.
   この映画は退屈だよ
 (9) be動詞+〜ed形動詞フレーズ(形容語)
   I am bored.
   私は退屈だよ

★以下は、ファンクションフレーズとなるもの
  ○主語がItのもの
 (10) It is+形容詞+(for 〜)+to+原形動詞フレーズ
   It is important for you to master English.
   君は英語をマスターすることが大切だよ
   ---> It is better, It's necessary, It's impossible, It's dangerous

 (11) It is+形容詞+(of 〜)+to+原形動詞フレーズ
   It's good of you to invite me.
   ご招待いただいてありがとうございます
   ---> It is good of you, It's foolish of you, It's wrong of you, It's mean of you

  ○主語が人主語を中心としたもの
 (12) be+形容詞+to+原形動詞フレーズ(1)
   I am sure to call on you.
   私は必ずあなたを訪れます!

 (13) be+形容詞+to+原形動詞フレーズ(2)
   I am sorry to interrupt you.
   お邪魔してすみません
   ---> I am glad to, I am sad to, I am surprised to, She is moved to

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2017年02月05日

(英語)【どうしてBasic Englishなのか?】その11





以下の記事は、上の動画の音声と連動しています。クリックしてください。

「たった16の動詞で自由に英語が話せる、そのワケ」

 「よく働く動詞」に秘密が隠されている!

イギリスの言語学者、C. K. Ogden (1889-1957)は、たった850語が20,000語に相当する働きをするとし、Basic Englishというものを提唱した。この内動詞だけに注目すれば、動詞はたった16だ。

have動詞でこれだけ話せる!

【解説】
■「付帯」を表すhave動詞
haveの本質的意味は「付帯状況」を表す。haveは常に名詞を伴うが、この名詞は目的語と言い、「〜を有する」の意味となる。
haveが「付帯状況」を表すことによって、beの「存在」、doの「行動・欲求」の三つの基本動詞が英語世界の根底を支えている。

英語の3つの基本動詞(Basic Verbs)
  be   「存在」
  have  「付帯状況」
  do    「行動・欲求」

特にhaveの主語は人間に限らず、人間以外の生物はもちろん、無生物も主語になりうることが多いということに特色がある。

  I have no trouble.
  私には問題はありません
  I have no idea.
  私にはわかりません
  I have no fear.
  私には恐怖はありません
  A year has 365 days.
  1年は365日あります
  This house has no drain.
  この家は下水が通っていません

■ have+名詞のパターンについて
haveを「持っている」と覚えておられる方は多いと思うが、これではhaveを使いこなせない。
例えば目的語が「本」や「お金」であれば、「持っている」ということになるが、「赤ちゃん」なら、「ある」「産む」となったり、「事故」なら「遭う」、「風邪」なら「ひく」ということになる。
私は、haveの意味を「有する」としているのは、「赤ちゃん」「事故」「風邪」も「有する」とおおまかにらえることができると思うからだ。
いずれにしても具体的な動詞フレーズを見ていただいて自分なりのイメージ作っていただきたい。

■haveには進行形にならないものと、なるものがあることに注意
haveには「〜を持っている」「〜がある」と所有など持続性のある状態を表す場合と、「飲食する」「経験する」「受ける」「被る」といった一回の行為や経験を表す場合とがある。前者は進行形にはならず、後者は進行形となることに注意してほしい。

所有など持続性のある状態を表す場合
  Her finger has a ring on it.
  彼女の指には指輪がはめられています

一回の行為や経験を表す場合
  She is having a good time.
  彼女は楽しく過ごしています

その行為を表す一つの動詞のような働きをする場合も進行形になる。
  have a drink  飲む
  have a look  見る
  have a wash  洗う
  have a talk  話す
  have a rest  休憩する
  She is having a swim.
  彼女は泳いでいます

■英語のリズムは「形容詞(語)+名詞」
(形容詞+名詞)
  have a happy look  うれしそうな顔をしている
  have a carefree look  のんびりした顔をしている
  have a healthy look  健康そうな顔をしている
  have a serious look  真剣な顔をしている
  have an angry look  怒った顔をしている
  have good looks  美貌(びぼう)である, 器量がよい

(形容語+名詞)
  have a surprised look  びっくりした顔つきをしている
  have a pleased look  うれしそうな顔をしている
  have an untroubled look  のんびりした顔をしている
  have a deeply troubled look  苦渋に満ちた顔をしている
  have a disgusted look  いやな顔をしている

※形容詞(語)の限定用法と叙述用法のこと.
  She has a happy look.
  She is happy.
  She has a surprised look.
  She is surprised.

以上のような表現は英語らしい表現と言え、私達ネイティブでないものも動詞変化を覚えなくてもいいといったことや、副詞ではなく形容詞で表現できるので使えるようになりたい。
  (1) She talked long.  このlongは副詞です
  (2) She had a long talk.  このlongは形容詞です

■haveとmakeの対比
makeは「ないものを作り上げる、生ぜしめる」など、こちらから積極的に仕掛ける動作を表し、haveは逆に受動的に「被る」「経験する」の意味合いが濃いと言える。
私はmakeの本質的な意味を「現実化」とし、have「付帯」としている。

  make a dress   ドレスを作る
  make a profit   もうける
  make a meal   食事を作る

  have a dress   ドレスを持っている
  You will have a dress.
  ドレスができあがる
  I will have a baby.
  子供が生まれます、産みます
  have a loss   損をしている
  have a meal   食事をする
-------------------------------------------------
haveの動詞フレーズのパターン
 (1) V感覚
 (2) V+O感覚
 (3) V+C感覚
 (4) V+O+O感覚
 (5) V+O+C感覚

V→O感覚
 (1) have+名詞(目的語)
   Can I have your address?
   住所を教えてくださいますか?
  [VO感覚] have+名詞(目的語) -(3)
  [VO感覚] have+名詞(目的語) -(4)
  have a headache  頭が痛い
  have a toothache 歯が痛い
  have a fever  熱がある
  have a sweet voice  甘い声(やさしい)をしている
  【VO感覚】 have、get、do、take、make、give、keep、put、send、say

☆以下は非時制動詞フレーズが目的語となるもの
  (2) have+to+原形動詞フレーズ ※「未来との関わり」
   I have to go now.
   私は行かなくてはならない、そろそろ失礼させていただきます
 cf.
   I must go now.

   I had to go .
   I will have to go now.
  (3) have+〜ed形動詞フレーズ *完了形 ※「過去との関わり」
   Has Tom gone yet?
   トムはもう行きましたか?

cf. wantの動詞フレーズ
  She wants personality.
  彼女は個性に欠けている
  Your restaurant wants servicing.
  あなた方のレストランはサービスが欠けている
  She wants to go now.
  彼女は今行きたがっている

V→O←C感覚 
  (4) have+名詞(目的語)+形容詞(補語)
   We have everything ready.
   私たちはすべてのものを準備しています
   ※ Everything (is) ready.
  【VOC感覚】 get、have、make、put、keep、let 

☆以下は非時制動詞フレーズが目的格補語となるもの
  (5) have+名詞+原形動詞フレーズ
   We have my sons help us.
   私たちは息子に私たちを手伝ってもらいます
   ※ My sons are to help us.

  (6) have+名詞+〜ing形動詞フレーズ
   I have my daughter living next door.
   私は娘に隣に住んでもらっています
   ※ My daughter (is) living next door.

  (7) have+名詞+〜ed形動詞フレーズ
   I had my pocket picked in the bus..
   私はバスの中でポケットの物をすられた
   ※ My pocket (was) picked in the bus.


○新副教材「基本16動詞語彙力増強英会話実況中継 動画」について

オンライン講座をさらに充実させるために3つ目の副教材(音声付き解説全15時間動画)
すべの動画はU-Tubeの限定公開にて閲覧できます。


オンライン受講の方にはすべての動画を公開としています。


http://trekking1.seesaa.net/category/26331518-1.html

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